創業にあたっての想い

 

私は小学生の頃から父の影響で能楽の世界に入り、大学の能楽研究会でその技術を学び、また卒業後も企業で働きながらお稽古を続けることで、40年の歳月を能楽とともに過ごしてまいりました。
50歳を機に、私が企業人として得た知見や人脈を大好きな能楽の分野で活かせないだろうか、と考えるようになりました。そして定年前の55歳で退職し、能楽プロデュースを生業とする会社を設立するに至りました。

歌舞伎や宝塚に興行会社があるように、能楽にも専門のプロデュース会社があって良いと思います。あらゆるアーティストは、環境が整っているからこそ創作（舞台）に専念できます。観客・鑑賞者との間に立って、コーディネートする人間が必要なのです。

私の人生のミッションは、室町時代よりこれまで650年続いてきた能楽の魅力を、世界中の方々にわかりやすくお伝えしていくこと、能楽界を守り、素晴らしい芸を持つ役者さんを一人でも多く輩出させること、そして能の体感を通し、日本人が忘れかけている強い魂を呼び起こすことです。
 
多くの皆さまに支えられて起業できましたことを肝に銘じ、一生涯この道で精進してまいります。

代表者プロフィール